新曲披露の裏側☆
- 2019年11月5日
- テーマ: 代表のつぶやき / 昇龍祭太鼓のあれこれ
今日は、先日初披露した新曲演舞の裏側をご紹介☆
色々な人や想いが1つの演舞を作り上げていくんです。
今日はそんな裏側を代表の水野さんから。
新曲
チャランケ祭りをご覧になった皆様は、もうご存知かもしれませんが、今回の出演では新曲を披露しました。
今回の新曲づくりは、メンバーの伊志嶺さんが
「水野さん、凄く変わって面白い曲があるので聞いてみてください」
と持ってきたのがきっかけでした。
カチンバというグループが唄う「舞れ(モーレ)」
沖縄音楽とサルサ音楽が融合した曲で、聴いた瞬間
『面白い!』
と思い、早速伊志嶺さんらと振付に入りました。
初めての、、、
最初のインスピレーションで思いついたのが、昇龍では初めての試みである「チョンダラー(京太郎)」の振付を入れることです。
ごくたまに、昇龍にもレアキャラとして登場しますが、チョンダラーは通常、エイサーの中ではベテランメンバーによる盛り上げ役で、お茶目な道化師役になります。
そのチョンダラーから太鼓入場へ流れる演舞になるような振付を考案していくことに・・・
曲を紹介してくれた伊志嶺さんも自分のイメージした演舞を振付に組み込もうといいろ考えてくれました。
日本開催のラグビーワールドカップで盛り上がったこともあり、ニュージーランドの「ハカ」をイメージした演技を組み込みました。
日出克さん
この曲は3分弱の少し短い曲だったことと、新曲では龍が舞う時間を作りたかったため、編曲の魔術師でもあり、ミルクムナリで有名な「日出克さん」にお願いして、前半に1分弱の新たな楽曲を追加してもらいました。
日出克さんには琉球よさこいソーランや竜虎の舞、亀甲節などなど、数々の楽曲を制作してもらっています。
なんといっても言葉でイメージを伝えただけで、イメージ通りの曲を作ってくれることに毎回驚かされます!
本当に編曲の魔術師です!!
試行錯誤
4分程の楽曲が完成し、全体の流れを確認していきながらイメージを膨らませ、いろんな振付を試行錯誤していきます。
今回、チョンダラーの演舞を取り入れてみたいと思いましたが、一つ問題がありました。
それは・・・
チョンダラーは真っ白な白粉を塗った顔にメイクを施さなければいけません。
が、メイクをしてしまうとその姿で最初から最後まで演舞することになってしまいます。
そうすると、チョンダラー役をする人はそのまま太鼓を叩く?ということは考えられず、必然的にその分太鼓の打ち手が減ってしまうとになります。
でもチョンダラーの演舞は取り入れたい!
そのために振付と並行してメイクに代わる打開策も検討しました。
歌舞伎役者の顔がデザインされている美容パックの利用を考えたり、人気youtuber「ラファエル」のお面にチョンダラーのペイントをしてみたり…
お面を作ってみたものの目の周りが大きすぎて地肌が見えてしまう点が納得いかず、今度は目の周りに黒のパックを塗ってみたり、怪人ゾロのようにアイマスクを作ったり。
いろいろ失敗を繰り返し、ようやくチョンダラー用のお面が完成しました!
これでチョンダラー役もすぐに太鼓に戻ることができます。
メンバーも楽しみながら、ちょっと遊び心のある振付が入った新曲に仕上がりました。
メンバーみんなも手応えを感じている新曲なので、これからもっと精度をあげて皆さんにも馴染んでいただけるような曲にできるよう精進してまいります。
次回は京都で披露したいと思います。