旗頭制作 その2
今回の制作にあたり、那覇大綱挽きで揚げられる旗頭に引けをとらないくらいの「美ら旗を!」+「何処へでも移動しやすい組立簡単な旗頭」という目標と拘りがありました。
とは言え、予算のないこの企画💦全額自費となるため、いかにして経費を使わず、制作するかが一番の課題でした。
アンテナを張り巡らす
これまでも自主公演などで大道具をいくつもの大道具を制作してきました。
制作する時に何が必要か?この材料を工夫したら使えるかも?と想像を膨らませたり、試行錯誤しながら行います。
アンテナを張る事でいろいろな物が手に入ります😁
今回の企画は昨年秋の「旗頭のまち那覇市」宣言を受けて動きだしました。
今年の正月明けにメンバーにも協力してもらい、店舗などで飾られていた門松の竹を大量に貰い受けたり、建築現場の廃材を貰い受けたり…一つ一つない物から形にしていくのは凄く楽しいです🎵
竹材の加工
竹材が大量にあったお陰で、失敗しても作り直すことができたので非常に助かりました。
旗頭では様々な部分に竹材が使用されます。
竹を炙りながら曲げたりし様々な形を作っていきます。
適度な太さや厚みに小刀で削っていくのが、かなりの時間と手間がかかりました。
昔からある旗頭は、ほぼ竹材を中心に制作されています。
先日らが残してきた技法にはなかなか及びませんが💦現在の資材などを駆使して「美ら旗」の制作を行いました。
次世代へ
各村々の旗頭には灯篭の部分の名前や幟旗に記した『旗字』があります。
地域毎の旗頭への想いを込めて名付けられています。
その頃の想いなども想像しながら制作する楽しみもありました。
地域の想いが代々受け継がれながら進化してきた那覇大綱挽。
自分は1977年からこのお祭りに参加しています。長い年月、続けて参加できることを誇りに思います。
そして、若い世代にも同じ気持ちで誇りを持って旗頭に関わってもらえるよう、沖縄の魅力のひとつとしてもっと多くの人に知ってもらいたい、そんな思いで今回の企画に至りました。