top-blog

沖縄線香 ~佐久間~

こんにちは、レギュラーメンバーの佐久間です。
さて、佐久間の新年度一発目のブログネタは…

沖縄線香

古宇利島イベント時たまたまシーミーだったのと両親を連れて斎場御嶽へ行った際スタッフの方に教えてもらい気になったので色々調べてみました👀


沖縄の葬祭行事で使用されているお線香は、ヒラウコーと呼ばれるもので、特にその香りや製法に特徴があります。
ヒラウコーは漢字では「平御香」と書くのですが、日本線香を6本くっつけたような形をしています。


ちなみに日本線香の事はカバウシコーと言うようで数え方は一片(ひら)二片と数えるそうです!
ヒラウコーが伝来した時期や生産が始まった時期は不明ですが、琉球王朝の時代に中国や東南アジアとの交易が盛んであったため、文化や風習がその影響を受ける形で伝来したと考えられます。ヒラウコーの主な原料はくるま麸を作るときに出る副産物であるでんぷんです。
これに木炭を粉末にして混ぜて作るのですが、昔は芋カスが主原料だったり、戦後の頃には馬糞を使っていたりしたこともあるそうです。
・日本線香の細長い棒状に比べて平たい板状になっているので持続しやすい
・日本線香とは違い香料を入れていないものが多いため基本的に無香料でほとんど香りがなく煙が多い
という点が特徴で煙を天に昇らせることで神様仏様や故人と繋がるとされていたようです。

呪具としての役割

ヒラウコーを供えた時、燃え方で吉凶を占うこともあり、全体的に均一に燃えて灰が左右に開くように落ちていく様子を「御香ぬ花咲ちょーん」といって縁起物としてて、逆に上手に燃えずに黒ずんだり6本のうち一筋が残ったりすると「御願不足」とされ神様やご先祖様から何らかのメッセージがあると言われてます。

ヒラウコーの拝する本数(片数)

ヒラウコーは形が独特なだけではなく御願内容や拝む人によって本数(片数)が違います。
主に12本(2片)、15本(2片半)、3本(半片)の3種類あります。


・12本(ジュウニフン)はご先祖様、十二支、一年の家族の健康繁栄など(家長のみ)で多く扱われます。
・15本(ジュウゴホン)は主に火の神など神様へ拝する時
・3本(サンブンウコー)は一般的な御願行事の家長以外
他にも御願内容で本数が変わるようです。
みなさんも、沖縄でうーとーとーする時は気にかけてみてください。

記事一覧に戻る
2025年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930