昇龍と私 ~川上~
- 2017年06月28日
- テーマ: 昇龍と私
今日の「昇龍と私」は抜群の演舞センスが光る川上さんです☆
このナレーションでソロ演舞を魅せてくれているのが川上さん♪
ただ、この記事の中に出てくる“不滅の金字塔”のお話にはビックリです(笑)
不撓不屈の闘志
昇龍祭太鼓との出会いは2010年。
先輩方の演舞を目の当たりにして心打たれ、入団を決意しました。
琉球マジック(バチ回し)のやりすぎで、入団後一週間もしないうちに右掌に肉刺が11個も出来た上に、親指は太鼓の角にぶつけて出血。
右人差し指の付け根はバチとの摩擦により皮が深く破け、それを握るだけでも苦痛でした。
さらに右手首及び両股関節に炎症を起こし、外科で痛み止めを処方してもらいながら練習に励んだものです。
どんなに痛くて辛くても、好きなエイサーをやれる喜びから、
「断じて成長してみせる」
という不撓不屈の闘志が湧き上がりました。
師の教え
公式練習日以外の日は、セシオン杉並の近くにある「蚕糸の森公園」で練習に励みました。
当時はそのセシオンから歩いてすぐのところに昇龍の倉庫があり、公園練習の日はそこから発電機や太鼓などを持ってきて練習していました。
発電機のガソリンが切れたら、率先してその補給をしに近くのスタンドまで「右手」で持っていきました。
バチ回しの際に酷使する腕と肩の筋持久力を高めるためです。
「全て訓練だと思え」
との水野さんのご指導を愚直なほどに実践に移したものです。
また、吉越団長(当時)から
「太鼓は面を破るつもりで、バチも折るつもりで叩け」
とのご指導も頂いていましたので、
「絶対破壊してみせる!」
という気持ちで、ムキになって叩いていたことが懐かしく思い出されます。
2010年から2011年9月頃までの約1年半の間に、私は計6個もの本番用の綺麗な太鼓の面を破り、胴に亀裂を入れ、使用不可能にするという“不滅の金字塔”を打ち立てました!
これは私の最高の誇りであり、魂の勲章です。
今後の目標!?
普段、太鼓を含めた備品を丁寧に扱うことは大切なことですが、練習では一切妥協せず、全力で取り組む!これが昇龍祭太鼓の心です。
しかし、残念なことに、未だにバチを折ったことはありません。
これがなかなか折れないのです。
桜や南洋材、ユウナの木だとすぐに折れてしまって練習にならない上に、お客さんを怪我させてしまう危険もあるので、昇龍では丈夫な樫材を使用しているからです。
今後も太鼓を破壊し続けていくことは言うまでもないですが、なんとしても現役中に一度はバチを折ってみせる!
私だけではなく、昇龍のメンバー全員がそのような決意で練習に励んで欲しいものです。
いざ折らん いざや砕かん 太鼓バチ
水野門下の 誇りありせば
水野さん、これからも太鼓の購入よろしく!