ステージデビュー
- 2017年06月20日
- テーマ: 演舞の基本
以前、このブログで「デビューまでの道☆」として、入団から太鼓の打ち手としてデビューするまでのステップを紹介しました。
今日は、デビューに向け日々奮闘している新人メンバー達のイベント時の大切な役割についてご紹介します♪
入団後最初の役割は旗持ち
昇龍祭太鼓の演舞は、大人数での大太鼓、女性だけのパーランクー、男性だけの締め太鼓という太鼓の打ち手ポジションがあります。
ですが、太鼓の打ち手として出演できるようになるには先日紹介したデビューまでの道を全てクリアしてからです。
では、入団したばかりの新人メンバーたちはイベント出演時には何をするのでしょうか。
実は入団したばかりで太鼓が打てないメンバーでもとても大切な役割があります。
それが「旗持ち」です。
太鼓の打ち手メンバーの後ろに立ち、大きな旗をなびかせていますが、ただ立っているだけではありません。
旗持ち隊の役割や昇龍祭太鼓が大切としている旗の意味を紹介します。
大旗を持ってステージに立つということ
昇龍祭太鼓では大旗、幟旗、紅蓮旗、獅子旗、大漁旗、旗頭の6種類の旗を保有しています。
この中で主にイベント出演時に使用する旗は大旗と幟旗で、新しく入団したメンバーは大旗を持ってステージデビューします。
大旗は長さが約4m、旗の大きさは約2m四方という大きさで、赤と青の二色があります。
例えばイベント会場がしっかりと作られたステージだろうが、逆に何もない広場だろうが、殺風景な駐車場だろうが、どんな場所でも太鼓隊の後ろで赤と青の大きな旗をなびかせることで、華やかなステージにすることが出来ます。
太鼓隊がどんな場所でもカッコよく踊ることが出来るのは、後ろで旗持ち隊がステージを作ってくれているからなのです。
旗持ちをしながらも学ぶことはたくさん!
新人メンバーはイベントなどステージ出演経験の無い人がほとんどです。
当然、人前でステージに立てば緊張するものです。
太鼓の打ち手になる前に旗持ちとして人前でステージに立ち、出演経験を積むことによりイベント出演に慣れていきます。
更には太鼓の打ち手に負けないようにフェーシを出すことにより、フェーシのタイミングも覚えていきます。
このフェーシを出すことには打ち手メンバーを応援するという意味もあり、
・旗持ちが大きなフェーシを出す
↓
・太鼓の打ち手は疲れているが後輩に負けるわけにはいかないともっとフェーシを出す
↓
・大声出しながら踊るメンバーを見て観客も盛り上がる
という相乗効果が生まれます。
フェーシの出し方だけではなく、曲にあわせた表情や視線の向け方なども旗を持って出演することで覚えていきます。
また、旗持ちも出演者のひとりなので、準備から出演、片付けまで先輩に教わりながら行うことで、舞台の裏側を知り、学んでいきます。
このように旗持ちは新人メンバーの役割ですが、ただ旗を持って立っているだけではない、とても大切な意味があります。
旗はとても神聖なもの
旗は演舞具の中でも一番高くそびえるものであり、天と地を結ぶ架け橋として神様が降りてくる目印とされています。
そのため、とても神聖なものであり、旗を寝かせて置いておくことや地面につけること、またぐことは厳禁です。
長いものなので、急いでいる時にはついついまたいでしまいそうですが、またぐとすぐに先輩から「旗をまたぐな!」と叱られます。
旗をまたがないように気をつけていると自然と太鼓や獅子など他の演舞具や備品もまたいだり雑に扱わないように体が覚えていきます。
新しく入団したメンバーは練習場で太鼓の叩き方を覚えるだけではなく、たくさん旗持ちとして出演することで経験値を上げていくことが大切なのです。
太鼓の打ち手を目指して下積み中の旗持ち隊も是非応援してあげてください!