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沖縄のおまつり ~パーントゥ~

昇龍祭太鼓のメンバーは基本的にお祭り好き。

いろんなお祭りに参加していますが、まだまだ知らないお祭りがたくさんあります。

それもそのはず。

全国各地には、様々な伝統行事としてたくさんのお祭りがあります。

もちろん、沖縄にも珍しいお祭りがありますよ(^_-)-☆

昨日&今日の2日間で、その中のひとつ、国の「重要無形民俗文化財」にも指定されるお祭りが宮古島で行われたようです。

「奇祭」とも言われている泥祭り。

みなさんご存知ですか?

 

島尻のパーントゥ

宮古島の空港から池間島方面に約14キロ進んだところに位置する島尻地区。

大神島との連絡船が出ているのどかな場所です。

ここ、島尻で行われるパーントゥ。

年3回行われる行事なんですが、3回目の旧暦の9月吉日に行われるパーントゥ・プナハが最も有名です。

もともと悪霊払いの伝統行事で、全身に泥を塗ったパーントゥ3体が集落に来訪します。

パーントゥ

この泥を塗られると厄祓いになり、1年を健やかに過ごすことが出来ると云われています。

そしてパーントゥが全身に纏っているこの泥。

実は何でも良いわけではありません。

「ンマリガー(産まれ泉)」の底から採取したものという決まりがあります。

 

パーントゥ参加の心得

そして、この泥が結構キョーレツだったりします。

え?なにが??

においが。σ(^_^;

そうなんです。

厄を祓ってくれる泥なんですが、結構な臭いがするので、注意が必要です。

老若男女どころか、新車、新築問わず厄祓いのため泥を塗りたくります。

なにも知らずにお洒落な格好で行って、抱きつかれてしまうなんてことも。

観光客の方にとっては悲劇ですよね。

でも、地元の方々にとっては昔からの風習であり、神事なんです。

ところが、近年では観光客の方から「服が汚された」というクレームが入ったり、悲しいことにパーントゥが暴行を受けてしまうという事件が発生したり。

そのため、このパーントゥの日程はネット上などでの公開はされていません。

残していくべき伝統行事に興味を持つということは、とても大切なことですが、反面、理解しないまま参加することによって招く思わぬトラブルがあることも事実です。

地域の方々にとってはとても大切な神事。

参加する際にはその背景にあるものも理解して、あくまでも「お邪魔させていただく」というような謙虚な気持ちが大切なのだと思います。

 

伝統行事、文化の継承

今回のパーントゥだけでなく、実は様々な伝統文化が色々な悩みを抱えています。

例えば、有名な秋田県男鹿市の伝統行事「なまはげ」は、最近では幼児虐待とのクレームを言われることがあるとのこと。

徳島の阿波踊りも、時期が来ると風物詩的になっていた練習の風景が、今では「うるさい」というクレームの対象になっています。

現代の背景も考慮しつつ、伝統芸能を後世に継承していく。

生活様式や考え方が変わり、核家族化が進む現代。

家庭内で受け継がれてきた考え方や意識などにも様々な変化が訪れています。

私たちも、創作とはいえ沖縄の芸能であるエイサーに携わっている以上、他人ごとではなく、しっかりと考えていかなければいけないと考えています。

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