あの日あの時 ~バチ回しの思い出~
- 2017年11月27日
- テーマ: あの日あの時
先日の「バチが重い、、、」では、三井さんが新人の目線からバチ回しを語っていましたが、、、
今日は先輩である川上さんがバチ回しの思い出を語ってくれました。
それにしても、、、
川上さんは、イメージ写真が面白い(笑)
バチ回し
昇龍のメンバーであれば誰でもバチ回しの思い出があるはず。
私もバチ回しで何度も痛い思いを経験しました。
いったい何度地獄を見たことか。
思い出すだけで慄然とします!
今回はその地獄の日々のうち、初めてのバチ回しの思い出を記したいと思います。
エイサーぐらい・・・
私と水野さんとの出会いの記事は改めて紹介するとして、、、
実はであったその日にバチ回しを体験させていただきました。
場所は荻窪地域区民センターです。
(かつてはここも練習場だった 撮影 川上)
私は小学3年生から高校までバスケや水泳をやっていたので、運動には少し自信がありました。
また、小中学生の頃にミルクムナリや獅子GongGong、年中口説、五穀豊穣のパーランクー演舞は経験していたので、
「ある程度流れは覚えているし、そんなに苦労しないだろう」
とタカを括っていたのです。
初めてのバチ回し
さて、初心者はパーランクーから入るものと思っていた私は、いきなり大太鼓を叩かせてもらえることを知って驚きと感動!
期待に胸を膨らませ、移動式の鏡の前で水野さんと吉越さんから指導を頂きながら、いざバチ回しに挑戦!
(いざ出陣! by村元マダレナ先生 写真提供 水野順一郎)
実際にやってみると、まずバチの重さにビックリ!
なにこれ!!
音も全然鳴らない上に握力はなくなり、手首と肩も痛くなってきます・・・
「水野さん、こんな感じですか?」
と川上。
きつい中力を込めて叩きます。
「え~、もっと強く叩け!」
「ちゃんと腕とバチが90度になるように手首に力込めれぇ!」
「しかもお前のは跳ね返されてるやし!バチは太鼓の面に跳ね返されないように!」
と水野さんのご指導。
バチ回しだけでも大変ですから、足あげにおいては言うにおよばず。
「足はつま先から糸で引っ張られていくように、しっかりのばせ!」
厳しい指導が続きます。
(しっかりせー! 写真提供 水野順一郎 2011年)
「今川上は立ち位置が30cmぐらい前にいってるから、ちゃんと位置がずれないように意識しながら足あげはやってくださいね」
こちらは丁寧で温かい吉越さんのご指導!
こんな感じでバチ回しに励みました。
めくれた~
「エイサーは既に経験したから・・・」
とタカを括っていた自分が恥ずかしくなり、手も足も疲れきって情けなさと悔しさで自身に怒りを覚えた私は、渾身の一撃を放ちました!
(くらえ〜! 撮影 Coco 2017年)
その瞬間、人差し指の付け根の皮がめくれました!
その後の地獄と言ったら…
バチが傷口に擦れて痛いので、誰かにカットバンをもらおうか考えましたが、情けないので強がって誰にも言わず、痛みをこらえて練習に励みました(笑)
どうにか誰にもバレずに練習を終えることが出来たので安心していましたが…
ばれた!!
練習後、ジュニアメンバーの一人が、
「川上さん、どこも怪我しなかったんですか?慣れないうちは指を太鼓にぶつけたり皮がむけたりするんですよね~」
と私の右手をしげしげと見つめるではありませんか!
「あっ、皮むけてる!! 吉越さん、川上さんの指の皮むけてますけど・・・」
というわけで、そのメンバーはバンにつんであった救急セットからオキシドールを取り出して、私の指を消毒し、カットバンを渡してくれました。
そのナイチンゲールのような女性こそ、吉村南美ちゃんだったのです!
優しぃ~!
(昇龍のナイチンゲールこと南美ちゃんと看護師の平良さん! 撮影 川上 2012年)
南美はこうも言いました、
「私も最初は皮むけて血が出たりしたんですよね。川上さんも絶対強くなりますよ」
と。
この言葉にどれほど励まされたことか!
ナイチンゲールのおかげで素晴らしい一日となりました。
現在バチ回しに励んでいる新人の皆さんも必ず成長できます。
一日も早くバチ回しに合格できるように頑張ってくださいね!
(僕も応援しているよ 撮影 川上 2012年)